AI駆動開発の実運用ノート

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AI駆動開発の実運用ノート No.37AIにとって文書は読み物ではなく実行環境

AI と併走してチケット販売サービスを本番運用まで到達させた記録を、そのまま文字に残しています。今回は第2部「要件定義と設計」から、「ドキュメント駆動開発」のお話です。

原理文書は「読み物」ではなく実行環境

要件の曖昧さはそのまま実装の曖昧さになる

従来の文書は人間の参考資料だった。AI 駆動開発では、AI が文書を読んでそのまま実装する——効果は4つ観測されている。

  • 並列性: 要件が独立文書なら、1本ずつ並列に投げられる——文書の分割単位 = タスクの分割単位
  • ブレの抑制: デザインの正本を先に置けば、AI が画面ごとに配色を発明しない
  • 判断の再現性: 「なぜこの設計か」が残っていれば、数ヶ月後の変更でも AI が経緯を読んで整合できる
  • 役割との接続: 要件文書を書くことが「発注者」役割の実体である

一番大事な原則を先に置きます。

AIにとって、文書は「読み物」ではなく「実行環境」です。

かつての設計書は、人間が読むための参考資料でした。 しかしAI駆動の開発では、AIが文書を読んで、そのまま実装します。だから要件の曖昧さはそのまま実装の曖昧さになり、設計書の抜けはそのままAIの勝手な発明になります。

逆に、文書をきちんと書けば効果は4つあります。 文書が独立していれば、複数のタスクを並列に投げられます。デザインの正本を先に置けば、AIが画面ごとに配色を発明しません。「なぜこの設計か」が残っていれば、数ヶ月後にAI自身が経緯を読んで整合を取れます。 そして、要件を書くこと自体が、第1部で述べた「発注者」の仕事の実体になります。

つづく