AI駆動開発の実運用ノート

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AI駆動開発の実運用ノート No.10規律を足すと開発は遅くなるのか

AI と併走してチケット販売サービスを本番運用まで到達させた記録を、そのまま文字に残しています。今回は第1部「AI時代の人間の仕事」から、「2つの誤解を正す」のお話です。

実測データ速度と規律の推移

検証を厚くしても生産量は落ちなかった
コミットPR マージ完了イシュー完了リードタイム中央値
3月5851532710.6h
4月9473504761.1h
5月1,4766804552.5h
6月1,7967625385.5h
だから何

リードタイム9倍は「遅くなった」ではない。同期間にコミットは3倍——伸びたのは「完了の定義の重さ」である

「規律だ検証だと言っていたら、遅くなるのではないか」

よく出る疑問です。私も最初はそう思っていました。

表の完了リードタイムの列を見てください。完了までの時間の中央値が、0.6時間から5.5時間へ、9倍に伸びています。数字だけを見れば遅くなったように見えます。

ところが、同じ期間にコミット数は3倍に増えていました。

伸びたのは「遅さ」ではなく、「完了の定義の重さ」です。 以前は「マージしたら完了」、後には「本番同然の環境で確かめてから完了」。ハードルを上げた分だけ時間が伸びただけで、生産量はむしろ増えています。

検証を厚くしても、量は落ちませんでした。 これは経営判断の材料になります。

つづく