本編の目次 › 第1部 AI時代の人間の仕事 › 2つの誤解を正す
AI駆動開発の実運用ノート No.10規律を足すと開発は遅くなるのか
AI と併走してチケット販売サービスを本番運用まで到達させた記録を、そのまま文字に残しています。今回は第1部「AI時代の人間の仕事」から、「2つの誤解を正す」のお話です。
「規律だ検証だと言っていたら、遅くなるのではないか」
よく出る疑問です。私も最初はそう思っていました。
表の完了リードタイムの列を見てください。完了までの時間の中央値が、0.6時間から5.5時間へ、9倍に伸びています。数字だけを見れば遅くなったように見えます。
ところが、同じ期間にコミット数は3倍に増えていました。
伸びたのは「遅さ」ではなく、「完了の定義の重さ」です。 以前は「マージしたら完了」、後には「本番同然の環境で確かめてから完了」。ハードルを上げた分だけ時間が伸びただけで、生産量はむしろ増えています。
検証を厚くしても、量は落ちませんでした。 これは経営判断の材料になります。
つづく