AI駆動開発の実運用ノート

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AI駆動開発の実運用ノート No.41文書に残った古い250円をAIが信じて誤説明した

AI と併走してチケット販売サービスを本番運用まで到達させた記録を、そのまま文字に残しています。今回は第2部「要件定義と設計」から、「ドキュメント駆動開発」のお話です。

失敗事例文書の古い金額を信じて誤説明

AI は古い文書も「正」として読む——駆動の毒の面
事故

文書とコメントに残る旧手数料「¥250」を信じ、実際は ¥0 の控除を「している」と断言

根本原因

設計時の文書と「実際に効いている値」は乖離し得るのに、裏取りを前提にしていなかった

ルール

金銭の事実は本番設定→初期データ→コード既定値の順で裏取り。文書は意図の参考まで

強制する仕組み

毎セッション「事実は実測で」を自動注入 + 正本の場所を記憶の入口に常設

これが「腐った文書」の実害です。 ドキュメント駆動を扱う章の真ん中で、あえて書いておきます。ドキュメントを信じすぎないでください。

事例はこうです。AIが、文書とコメントに残っていた古い手数料「250円」を信じ、「250円を引いています」と断言しました。 しかし実際の設定値はゼロでした。昔の名残が、文書の側にだけ残っていたのです。

この一件から、お金の事実は「文書」ではなく「実際に効いている値」から裏を取る、というルールになりました。文書はあくまで設計意図の参考にとどめます。

正本はどこか、を決めておく。 これが解決策です。顛末は事例07にまとめてあります。

つづく