本編の目次 › 第2部 要件定義と設計 › 大規模な要件追加・仕様変更の作法
AI駆動開発の実運用ノート No.508回却下した設計案をAIがまた提案してくる
AI と併走してチケット販売サービスを本番運用まで到達させた記録を、そのまま文字に残しています。今回は第2部「要件定義と設計」から、「大規模な要件追加・仕様変更の作法」のお話です。
一つ目の作法はこの失敗から生まれました。
返金の設計で、AIの誤った案を8回却下しています。しかも同じ案を2回出してきた記録も残っています。 挙げ句に、正解は既存の要件定義にすでに書いてありました。AIはそれを読まずに、独自案を出し続けていたのです。
原因は、AIがセッションを跨ぐと「否定された記憶」を失い、同じ案に戻ってくることにあります。 だから対策は、採用した案だけでなく「否定した案と、その理由」を成果物として残すことになります。具体的には禁止リストを作り、関連する実装のときに自動で読ませます。
否定の記録がなければ、AIは同じ提案を必ず繰り返します。詳しくは事例11に書きました。
この回の出典
つづく